今回は遂に明かされたくまの種族問題について。特殊な種族とされていたが世界政府から忌み嫌われる最底辺の奴隷階級種族こそバッカニア族。なぜ淘汰されそうになるのか?
目次
ベガパンクとバッカニア族
ここまで回想編で見た特殊な種族【バッカニア族】の特徴。生まれつき呪われた宿命を背負う一族。
巨人族の血を引いている→体躯
大昔に大罪を犯した一族→世界政府より忌み嫌われる
確かに特殊と言えばそうだが、巨人族のハーフで先祖が世界政府に楯突いたぐらいでここまで悲惨な運命になるものだろうか?
もう一押しぐらい決定打となる特徴があるのでは?
そんなバッカニア族と天才科学者の対面。
やはり淘汰されつつある種族とあって希少性が高い。いろいろな被験者を観ているベガパンクもくまには興味深々の様子。
バッカニア族について
ベガパンク.お前さんもしやバッカニア族か?
くま.おれの血は人と何が違うんだ?
ベガパンク.詳しく説明できるほどサンプルは無いんじゃが
どうやら体格以外にも秘密がありそう。そして少数ながらくま以外のサンプルも持っている様だ。
サターン聖との対峙
幼少期。天竜人の手から逃れ奴隷解放となる直前。ゴッドバレーの地で世界最高峰の権力ジェイガルシア・サターン聖と出会していた。
くま
おじさん偉いの?
生まれた時から偉いなんておかしいよ
生まれた時から奴隷なんて生まれる意味がない
ぼくに今何かの力がついたのならぼくは【ニカ】のようにこんなかわいそうな人達を1人でも多く救いたい
サターン聖
バッカニア族の子供
お前には奴隷になる事と死ぬ事しか許されていない
それは歴史が決めたのだ
だから消えるんだお前達は
奴隷生活という最底辺の縮図を味わった上でなお世界に牙を剥くわけではなく、同じ様に苦しむ者を救いたいという答えは子供ながらに立派。
この思想こそがバッカニア族の資質なのではないでしょうか?
権力に抑えつけながらも自由を求めて解放運動へ動いた。それこそニカの能力を食べていたジョイボーイもバッカニア族の1人だったのかもしれませんね。
教会と聖書
弱者の救済を求めるくまではありますがそれも納得。どうやら実家が【教会】だった様です。
4歳から奴隷生活を余儀なくされていますがソルベ王国へ帰還した後も薪を売って歩き生計を立てます。
成人になってからもいつも手に持っていた聖書、SBSの幼少期の描写でも読んでいました。
なんてことは無いですがお家柄だったのですね。
ニキュニキュの実
くまの人生を大きく変えたのがニキュニキュの実の能力との出会い。
戦闘はもちろんですが抜群の移動性能を誇る強能力。やはり特別視されていた様で元は海賊島ハチノスの宝として秘されていました。
それを天竜人達が盗み賞品としてゴッドバレーに掲げた事で決戦が勃発。ラビット(脱兎)として居合わせたくまとイワンコフ達がこれを奪い、晴れてくまが食べるに至りました。
能力開花早々に奴隷達を解放しニカばりのムーヴを見せました。
ゴッドバレー
ソルベ王国で生誕から9年
現代より遡る事38年前 西の海
舞台は世界政府非加盟国
ゴッドバレー
神の谷と名付けられた島には豊富な資源が存在する様だ。これに目をつけた世界政府の侵略。目的は世界政府がこの島を所有する事。
3年に1度の腕試し
先住民一掃大会、人間狩りと称された胸クソ悪いゲーム
開幕早々ゴッドバレー王国の王を斬ったのは世界会議の舞台で登場したフィガーランド・ガーリング聖
優勝候補筆頭。肩書きはこの頃から神の騎士団
ハンデと言わんばかりにマイナス1万点からのスタート
更に先住民達に加えて奴隷達も解き放ち狩りの対象へ。
現場指揮するサターン聖のもとにはバッカニア族の子共であるくまの捕獲が知らされます。
今週のラストシーンゴッドバレーの土地で奴隷同士の出会い
ジニー
エンポリオ・イワンコフ
捕らえられたくまを見つけ強く励まします。
イワンコフ |
どいつもこいつも染みったれた顔しやがって ヴァレは生きるぜ お前らどうする!? |
記憶の旅
海賊団と離れ1人で父を追うボニー。マリージョアを経て単身エッグヘッドへと乗り込んできた。
ボニー |
自身の海賊団クルー達とは別行動でエッグヘッドへ辿り着く。 |
目的はもちろん父くまの件をベガパンクに問いただす為 |
しかし訳あって、くまに関する情報はボニーへとは与えられない。ベガパンクとくまの約束が起因 |
娘ボニーには知られたくないであろう【記憶】を取り出した肉球を発見 |
ベガパンクの制止を振り切り父の記憶を疑似体験するボニー |
迫害される父の姿。筆舌し難い痛みに耐えかねて旅を断念。 |
父が信頼する革命軍。No.2のサボと遭遇し奪還を任せる。
ボニー自身は父を改造したベガパンクへ会いに。
開幕から早速、元凶となる改造手術を行なったベガパンクに対して敵意剥き出しと来た。
結局あしらわれてしまったが偶然入った部屋で父の記憶と出会う。
研究層の中でも特別に秘されていた記憶の部屋。
何を隠そうニキュニキュの実の能力で本人が取り出した記憶。くま自身は【恥】だと語るがベガパンクが興味を示した価値ある記憶。世界を揺るがす情報が格納されているのだろうか?
ちなみに娘の想いとは反対に父くまの状況は悪化の一途を辿る
くま |
世界会議の舞台マリージョアより革命軍の軍団長達が奪還 |
現在の本拠地であるカマバッカ王国へと還るも人間としての尊厳は奪われておりポンコツ |
急遽ドラゴンらの元を離れてカマバッカ王国→マリージョアへと突撃 |
赤い大陸の壁をよじ登りマリージョア襲撃。この行動は本人了解の元ベガパンクが組み込んだプログラムかと思われる |
元はといえば国王としてソルベ王国に君臨していた威厳ある人物。
しかしながらボニーが辿った記憶の旅は壮絶なシーンで幕を明けた。
引用.ワンピース1074話より迫害を受ける幼少期のくま
幼いくまに向かって暴力を振るう様は胸糞悪いシーン。耐えきれず逃げ出すくまを捕らえる者達も支配されている様です。上記コマの下部、特徴ある頭の形、建物なんかを見ると【天竜人】を連想せずにはいられない。
戻ったってどうせ死ぬんじゃないか
子供の発言とは思えない…まるで生き奴隷の様な仕打ち。
しかしながらここまでして連れ戻しているのを見るとくまの身柄がこの黒幕達にとってかなり価値のあるものだと思われる。子供ながらに価値を見出してるとなると能力か血筋が濃厚。
ボコボコにやられてる様はまだニキュニキュを食べたとは思えない。
父の悲惨な記憶の入り口を垣間見てなお、その全てを受け入れようとするボニー
引用.ワンピース1074話→再び記憶の肉球へと手をかざす。
泣き顔、怒り、とにかくヒステリックなボニーが描かれていたが再開以降はルフィでも気づくぐらい機嫌が直っていた。
そして【ターゲット変更】を宣言。
これまでのターゲットは言うまでもなくベガパンク本体ステラ。
ここから変更された相手はおそらく【世界政府】かと思われる。
ルフィと世界政府が全面的にぶつかりそうな最終章まで伏線が引っ張られていたのも納得。
エッグヘッド脱出後も共闘戦線を張るのではないでしょうか?
十中八九ベガパンクの手術には悪意は無いと思われます。あくまで好奇心でくまの為でもあるはず。
2人しか知らない密約は今起きてるエッグヘッドの惨状にも関与するのか?
くまの種族問題【特殊】
エッグヘッド島編の序盤。ボニーの口より父バーソロミュー・くまが特殊な種族であると判明。
ニキュニキュの実、サイボーグに加えて違和感満載のヴィジュアル。ただのキャラ付けにも思えたがまだまだギミックが詰まっていそう。
パシフィスタのモデルになっているのも【特殊】に起因するのか。
父は言ってた自分は特殊な種族だって
だから何だ!?実験を強要していい理由にはならねぇ
ワンピース作品と言えば実に様々な種族が登場している。エルバフへの旅路が示唆された事で巨人族にばかり注目しがちだがまだ面白くなりそう。
魚人族(人魚族) |
巨人族 |
手長族 |
足長族 |
トンタッタ族(小人族) |
ミンク族 |
蛇首族 |
三つ目族 |
ルナーリア族 |
それぞれの種族が特徴を持ち、差別などの重い問題や文化、歴史など少年誌としては複雑なエピソードもあった。
最近だとワノ国で判明したルナーリア族。神の一族と呼ばれ世にも珍しい発火する種族。政府が懸賞金をかけるほどの希少性。
海軍の科学SSGによりその特性が新型パシフィスタ、セラフィムにも活かされていた。ここら辺はくまも同じか。
また三つ目族であるプリンが黒ひげ海賊団に拉致される出来事も。当然これは真の開眼により歴史の本文解読が可能な三つ目族に価値があるから。
これでそろそろビッグマムが築いた【トットランドにいない種族3種】が判明するか。
ご存知の通り
1.巨人族
2.ルナーリア族
3.歴史の彼方に消えたかもしれない種族
と2つまで判明しており残り一つのリーチ。
大方の予想通りくまが歴史の【彼方に消えたかもしれない種族】に該当するか?
バッカニア族
自身に攻撃が及ぼう事など早々ない。有事にしか動かない世界最高峰の権力。今回は特例でエッグヘッド最前線へ出向いてきた。
そんな中、有無を言わさず襲ってきた刀。攻撃してきたのはジュエリー・ボニーでした。
実際にこの刃は届く事なくサターン聖はほぼ無傷。全く意に介していなかったと言えるでしょう。そのまま戦局は支配されて逆に追い詰められてしまったボニー。
親の仇と睨みつけた相手がサターン聖でした。
サターン聖
くまか‥
あいつは生まれながらに奴隷階級
かつて世界に対して大罪を犯した末裔
絶滅種バッカニア族の生き残り
そんなサターン聖がボニーに吐き捨てたセリフ。もともと普通の人間自体を蔑んでるところがありますがくまに対してはまた特別な感情がありそうです。因みにバッカニアは実在した海賊の名前です。
どうやらくまの人格破壊の犯人はサターン聖という線で間違いなさそう。そして件の種族問題もバッカニア族だと判明しました。
世界というよりは世界政府に対して犯した罪が原因で種族代々忌み嫌われ迫害されてきた様です。
特に種族問題が大きく取り挙げられた【魚人島編】魚人に対してはあくまで人間との種族間の差別が原因でしたがバッカニア族に至っては世界政府から名指しで嫌われている様です。
ボニーの祖父、祖母に当るくまの両親。正直ここまでくまの家族が登場するとは意外だった。2人とも人の良さが表情に現れています。しかしこの父の血筋が現在くまが直面している苦難へと繋がっています。
存在するだけでその家族諸共同罪。例え血が繋がっていなくともお構いなし。世界政府の手はあらゆる所へと回り病院では医師が血液の情報を止めていたのにも関わらず政府の手先により"くま"の出生とクラップの血族が【バッカニア族】であるとバレてしまいました。
妻はバッカニアの血を継いでいない事。息子も勘弁して欲しいと懇願するクラップだが世界政府は聞く耳を持たない。
ソルベ王国内の医者はクラップに協力的だった事を考えれば一般の人間はそこまでバッカニア族に対抗は無さそう。あくまで世界政府から迫害されているというイメージだろうか。
また天竜人達は歯向かう人間に対しては容赦しません。基本的に機嫌を損ねる様であれば即抹殺。くまとクラップの件も発覚時点で抹殺対象と判断出来ます。
それでも奴隷として飼殺しにし死ぬより辛い思いをさせるあたりはバッカニア族に対しての怨みも関係あるのかもしれません。それこそ先祖達が世界政府の直接的な敵だった可能性も高いです。
とはいえ元も子も無いが父クラップは大きな声を出した事で逆鱗に触れて銃殺されており、母も奴隷生活の末に死を遂げている。サターン聖によれば【絶滅種】とされておりおそらくはくま以外のバッカニア族は全て淘汰されていると思います。
一撃で即逝けたのがせめてもの救いか‥
人権無視の悲惨な扱いぶりの末無惨に惨殺されるのがバッカニア族の運命。これにて両親を失ったくまにとってもこれ以上無い辛い出来事だったでしょう。これこそ天竜人の思惑通りか
この壮絶さを物語る様に1095話のタイトルでは【死んだほうがいい世界】と打たれ、父クラップも奴隷生活の末に亡くなった妻を死んだ方が幸せと表現しています。
くまの母親についてはビジュアルだけで名前は判明せず。クラップとは違い特殊種族では無かった様です。
既にボニーが見た記憶の中にあった様に生き地獄を絶えぬこうとした矢先の両親の死。筆舌し難い苦しみだった事でしょう。ワンピースの回想においてはある程度身内の死が定着してはいるものの頭からこれは凄惨。
そして改造手術を経て再び奴隷へと成り下がってしまった現状もボニーにとっては辛い事実でしょう。
差別の発端となったのはサターン聖が語っていた血筋。世界的な大罪を犯した末裔とされるバッカニア族とは?幼少期からの怪力特性を見ると巨人族にも関係するのだろうか?過去に世界政府組織へ楯突いた事実は間違い無いだろう。
兎にも角にも出生だけでお腹いっぱいになるほどのくまの記憶でした。
また今話通じて気になったのはニカの求心力。
以前にフーズフーが語っていた様に囚人や奴隷達にとっては希望の光だった様。ゴムゴム→ニカをどこまで知っていたかは微妙だがくまが麦わらの一味に執拗に肩入れしたのもドラゴンの息子というのは関係なくルフィへの期待の現れだったのかもしれない。
これでニカが世界政府を倒すストーリー性もかなり強まってきた。今は気を失っているがニカとサターンの激突も年内には見てみたい。
利用価値
元々くま自体が大柄なイメージではありますがバッカニア族特有のものなのでしょうか?ワンピースの世界では身長設定がバグってはいますが689センチの設定です。イメージしやすい様に有名所で身長が近いキャラを挙げておきます。こうやって見てみると特別大きいというわけではないでしょうか?
くまと身長が近いキャラ(センチ) | |
白ひげ | 666 |
ウィーブル | 680 |
モリア | 692 |
しかしながら年齢に見合わぬ怪力は天竜人達を魅了します。
巨体が邪魔して判りづらいですが推定5〜10歳程度でしょうか?天竜人の便利屋として使い勝手抜群。バッカニア族の奴隷の怪力を別の天竜人へ自慢しています。
ただ、これには【巨人族の血】が起因している様です。
イワンコフ
お前か今回の目玉バッカニア族って成程でけェ
巨人族の血引いたんだってな
過去編で登場した幼少期のエンポリオ・イワンコフによればバッカニア族自体が巨人族の血を引いているとの事でした。
巨人族亜種と表現すれば良いかな?巨人族から派生した混合種の様な種族かと思います。
成人のくまが怪力を奮う印象はありませんが力だけならば巨人族にも匹敵するでしょうか。
世界政府との遺恨
世界政府から嫌われるとなればやはり空白の100年以前の歴史に関係するところが多いでしょう。
遡る事900年前。現在の世界政府創設者達との大きな戦いに敗れ淘汰された者達がいます。
不都合な事実は文献等含めて歴史から葬りさられ今尚触れる事は禁忌とされています。
今回のエッグヘッド編においてこれまで世界政府に多大な貢献をしてきた天才科学者Dr.ベガパンクに対して抹殺の勅令が下ったのもこの【空白の100年に関する研究】が原因とされています。
ここまで執拗に守りたがる秘密。バッカニア族もここに関係しているのではないでしょうか?
スリラーバークでの初登場とシャボンディ諸島での不可解な行動。そこから新世界編まで散々引っ張られてきたくまの問題。
このタイミングで露呈するからにはそれこそ世界政府に打撃を与える様な秘密が隠されているのではないでしょうか
思い出すのは世界会議編第一部。地下に秘された部屋へと向かう黒幕イム様の姿。
そこには冷凍された巨大な麦わら帽子の存在がありました。
明らかに常人が被るには大きすぎるサイズ。当時から巨人族が被っていたと考察されていました。
そして世界政府と対立関係にありルフィと同じくヒトヒトの実モデルニカの能力者だったと推測されるジョイボーイ。彼もまた能力を覚醒させておりこの麦わら帽子の所有者と予想されます。
そんなジョイボーイこそ【巨人の血を引くバッカニア族】だったのではないでしょうか?
ジョイボーイと同じ種族として世界政府から忌み嫌われ長い歴史の中で淘汰されていった。
再び彼の様な変革者が種族内に現れる危険もあったがその使い勝手の良さと死ぬより辛い生き地獄を味合わせる為に一気に殲滅することはせずにゆっくりと真綿で首を絞める様に減らしていったのではないでしょうか?
その最後の生き残りとなったのがバーソロミュー・くま。世界政府に良い様に利用され最後には人格を取り除くという非人道的な手術によって政府はバッカニア族との遺恨に終止符を打ったのでしょう。
末代まで呪ってやるなんて文句がありますが苦渋を舐めたとはいえここまでやり切るとは世界政府の闇は深い。
ルナーリア族との比較
バッカニア族のひとつ前に出てきたルナーリア族。
こちらも絶滅危惧種であり希少種族に挙げられます。
新型セラフィム【パシフィスタ】にもその特性が搭載されており飛行性能や耐久性が非常に高いのも魅力。
世界政府が研究対象とし報奨金をかけている点も注目度の高さが伺えます。
ルナーリア族の特徴 |
自然界のあらゆる環境下で生存できる怪物 |
大昔には【神】と崇められていた |
発火し燃え続ける身体 |
攻撃を受けても血が出ない |
機能していない様にも見える翼 |
黒い羽根 |
白髪 |
褐色の肌 |
ルナーリア族がいることを知らせるだけで1億ベリーの報奨金 |
炎が消えてる時には攻撃が通る |
これだけ特徴が羅列できるのも如何に作り込まれているかが伝わります。赤い土の大陸の件然り世界政府との関わりも大きいでしょう。